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コールマン500ジェネレーターの固着したニードル取り外しのコツ

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コールマン500ジェネレーターのニードル

独特の星形八角ゴトクが目を引くコールマン500スピードマスター。

管理人がホエーブスと並んで愛してやまないストーブです。

製造初期の個体では80年以上、後期型の500A、500Bでも製造から半世紀以上経っていますので、未点火品といえど入手したそのままの状態では使えない個体がほとんどです。

ましてやUsed品になると、一度完全にオーバーホールしないと怖くて使えないものが多いんじゃないかと思います。

モデル500はいたるところに鉄製部品が使われているため、中古品のレストア作業は、まず錆落としから始まります。

すべてのパーツを分解洗浄するのが理想ではありますが、入手困難な部品もあり、分解することによって破損の可能性が高いものについては、あえて分解をしないこともあります。

管理人の経験上、もっとも破損しやすい部品はバーナーリング固定ネジです。

何本のネジをねじ切ってきたことか・・・。

ただ、バーナーリング固定ネジは代替部品があり、ネジ穴も切り直すことで修復できます。

バーナーリング固定ネジに続いて管理人が壊してきたコールマン500の部品は、ジェネレーターのクリーニングニードルです。

バルブステムから取り外そうとして、ネジ部からポッキリ・・・。

こんな経験はきっと管理人だけではないはずです(多分)。

何本ものクリーニングニードルを折ってきた経験から、破損しにくいニードル取り外しの手順をご紹介します。

ただし、バルブステムとニードルの固着がひどいと感じるときは、分解せずにクリーニングすることをおすすめします。

用意するもの

工具類

コールマン500ジェネレーターのニードル取り外しには、以下の物を用意すると破損リスクが軽減されるはずです。

  • 浸透潤滑剤
  • トーチバーナー
  • 皮のはぎれなど

浸透潤滑剤を吹く

クリーニングニードル

上の写真はクリーニングニードルがねじ込まれるバルブステム部。

わずか1.7mmほどのニードルにネジが切ってあるため、ニードルが錆びてバルブステムに固着していると、このネジが切ってある部分が破断しやすいのです。

ニードルを取り外すとき、固いと感じたら無理に回さないことです。

ラスぺネ等の浸透潤滑剤を吹いて、ネジ部に潤滑剤が浸透するのを待ちましょう。

ラスぺネ

浸透潤滑剤がネジ部に浸透するのには、固着がひどい場合には時間がかかります。

下の写真のようにネジ部にピンポイントで浸透潤滑剤を吹いて30分ほどおき、再度吹いてを3~4回ほど繰り返します。

錆で覆われた部品の場合、管理人は3日ほどこの作業を繰り返すこともあります。

室内で作業するのであれば、無臭性タイプのラスぺネがおすすめです。

 

トーチバーナーで炙る

トーチバーナー

固着したネジやナットをはずすには、上の写真のようにネジ部の外側の金属をトーチバーナー等で炙り、金属膨張を利用する方法がスマートです。

今回の場合だと、バルブステムをトーチバーナーで炙るとバルブステムの内径が金属膨張の原理で広がり、ニードルが回りやすくなるという仕組みになります。

浸透潤滑剤の効果と相まって、たいていのニードルはこの方法で取り外せるかと思います。

トーチバーナーは、卓上で使える小型のガストーチが使いやすいでしょう。

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ニードルをつかむ際には、直接ペンチなどで挟むのではなく、皮のはぎれ等を1枚かませてやるとニードルを傷つけずに済みます。

管理人は使い古しの皮ベルトを適当な長さに切って当て皮にしています。

 

ニードルを取り外す

ニードルを取り外す際には、ニードルをペンチなどで挟んで固定し、上の写真のようにバルブノブを回すようにすると力加減がわかりやすいかと思います。

もしも、バルブノブを回そうとして固いと感じたら、再度浸透潤滑剤を吹いてしばらく置いてからトライしましょう。

コールマン500のニードルは、思っているより簡単に折れます。

じわじわと回してみて、決して無理に回そうとしないことです。

コールマン500のニードルは、バルブステムに装着されたままの状態でも問題なくメンテナンスできます。

時間をかけて潤滑剤を浸透させ、トーチバーナーで炙れば、たいていはうまくニードルが回ってくれるはずです。

ニードルの取り外し

 

コールマン500ジェネレーターニードルの取り外し動画

写真や文章ではなかなか伝わりにくい部分もありますので、以下の動画をご覧いただければと思います。

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