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コールマン222ピークワンランタンのバルブノブON/OFFの位置

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高校生の時に初めて手にしたガソリンランタン、鮮やかなカナダグリーンのコールマン222A。

かれこれ35年以上使い続けていますが、これといった故障もなく今でも管理人の一番のお気に入りアウトドアグッズです。

万が一の時用にと、最初は同じカナダグリーンの222A燃料タンクを米国のパーツショップから取り寄せたのがコールマンコレクションのスタートとなりました。

燃料タンクのNOS品(未使用長期保管品)から始まって、バルブ一式、バーナーフレーム、ベンチレーター、バルブノブに至るまで、222Aのスペアパーツというスペアパーツを集めまくっていた時期があります。

しかし、管理人の222Aにスペアパーツが必要となるような不具合が発生することは、35年以上経っても一度もありません。

オールドコールマンは構造が単純で部品も少なく、定期的なメンテナンスをしてやれば長く使い続けられることをつくづく実感しています。

今回はそんなピークワンランタンのバルブノブについてのお話です。

ONの位置で消火、OFFの位置で燃焼するバルブノブ

上の写真はショップにメンテナンス依頼でお預かりした222Bのもの。

バルブノブはOFFの位置にありますが、なぜか燃料とエアが噴出します。

燃料とエアの噴出が止まるバルブノブの位置は下の写真。

このバルブノブが付いているモデルであれば、ちょうどONとOFFの中間あたりが、この個体のOFFの位置に該当します。

バルブノブのONとOFFの位置がずれてはいるものの、燃焼も消火も問題なく動作します。

このような動作になってしまうのはバルブ内部のパッキン劣化によるものなのか、そもそも部品が適切に組まれていない可能性も否定できず、分解してみることにしました。

見慣れないパーツを発見

上の写真は今回お預かりしたコールマン222Bランタンのバルブを分解したところ。

ジェネレーターをはずした段階で、本来真鍮部品が入っているはずの箇所に真鍮ではない部品が入っているのに気づきました。

見慣れない部品とは、エキセントリックブロックです。

下の写真がもっとも多く流通している222シリーズに挿入されている真鍮製のエキセントリックブロック。

続いて、今回お預かりした222Bに挿入されていたのが下の写真。

素材はともかく、エキセントリックブロックの形状がかなり違うように見えます。

工場出荷時に間違えて組み立てられたのではないかとも考えたのですが、過去に似たような例があったことを思い出しました。

222シリーズには数種類のバルブノブがある

上の写真左は今回お預かりした222Bに装着されていたバルブノブ。

右が226や229、3022などに装着されているピークワンランタン用のバルブノブです。

下の写真をよく見ていただくとわかりますが、バルブノブ裏側の切り欠き部がOFFの位置に対して異なっています。

続いて赤ノブ。

モデル222、初期の222Aに装着された2段式の赤ノブと以降の1段式赤ノブも、ノブ裏面の切り欠き部の形状に違いがあります。

下の写真の赤丸で囲った部分をよく見てみましょう。

赤ノブ

切り欠き形状の違いが、バルブ操作のON/OFF位置に影響します。

よくあるのは、ノブを交換したら本来のOFFの位置でガスが止まらなくなったといった具合です。

226や229、3022用のバルブノブはピークワンランタン旧型の222シリーズにも装着はできます。

ただ、バルブノブ裏側の切り欠き部の位置がずれてしまうため、もともと装着されていたバルブノブのON/OFF位置とはずれてしまうのです。

過去に同じ形状の222用バルブノブを付け替えた際に、やはりON/OFF位置がずれてしまい、手持ちのスペアをいくつか試して切り欠き部の位置が同じものを探したことがありました。

やはり、もともと装着されていたオリジナルパーツというのは、大きな意味を持つことがわかります。

222Bはバルブノブ変更の過渡期モデル

モデル222Bには旧型の丸型バルブノブが装着されたもの、上の写真のように新型のツマミ型バルブノブが装着されたものがあります。

今回お預かりした222Bは、もともとはツマミ型バルブノブが装着されていたはずですが、何かのタイミングで旧型の丸型バルブノブに付け替えられてしまったのではないかと思います。

新型のツマミ型バルブノブが装着されたモデルにも、旧型の丸型バルブノブのON/OFF位置デカールが貼られています。

異なるバルブノブが装着されていてもON/OFFの位置は違うものの、ランタンとしては問題なく使えていたのでそのままにされてきたのでしょう。

原因がわかってすっきりしました。

手持ちの3022のツマミ型バルブノブを装着して適合が確認できたので、日本コールマンからピークワンランタン用ツマミ、品番226A4901を取り寄せました。

下の写真のように、ちゃんとONの位置で燃料とエアが吐出するようになりました。

バルブのON/OFF位置のずれが気になるピークワンランタンをお持ちの方は、もともと装着されていたバルブノブではないものが装着されている可能性を疑ってみてください。

ただ、ピークワンランタン旧型の丸型バルブノブの入手は非常に困難です・・・。

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