ホエーブス725と並んで私の大好きなシングルバーナー、コールマン500スピードマスター。
ヤフオクやeBayを覗くと、状態の良い個体の落札金額はもはやお父さんのお小遣い程度では収まらないかもしれません。
家を占領しつつあるコールマン500たちを、少しずつですがショップやヤフオクに出品しています。
コールマン500スピードマスターの廃盤パーツも探すのが徐々に難しくなりつつあります。
オークションなどでコールマン500を入手される際には、メンテナンスの行き届いた個体に限定しましょう。
さて、今回はショップからColeman 500 Speed Master用オリジナルジェネレーターを購入いただいた方からのリクエストは以下の通り。
コールマン500のジェネレーターニードルの取り付け、取り外し手順です。
このページでは取り外し手順についてご紹介します。
取り付け手順は別ページにてご紹介予定です。
ニードルはバルブステムごと取り外す
ジェネレーターニードルの交換は超簡単です。
上の写真の赤丸のナットを緩めてバルブステムごとニードルを抜き取ります。
古いビンテージ品を扱うときの基本ですが、ネジやナットは絶対に無理に回そうとしないことです。
外観から固着具合がひどいと思うときは、ネジやナットのネジきり部にCRCなどの潤滑剤を3日ぐらいかけて浸透させてから作業するなど時間をかけてやることも必要です。
ニードルをバルブステムから取り外す
ジェネレーターから抜き取ったニードルの先端には細いクリーニングワイヤーが付いているので、何かに触れて曲がったりしないよう注意が必要です。
ニードルはバルブステムと一体にも見えますが、よく見ると下の写真のようにニードルにネジが切ってあり、バルブステムにねじ込まれているのがわかります。
ニードルをバルブステムから取り外すとき、ニードルのネジ部がステム側に固着していることが多く、少し強く回すだけでポキッとねじ切れてしまうことが多々あります。
ねじ切ってしまうことを未然に防ぐには、CRCなどの潤滑剤をニードルとバルブステムのネジ部にたっぷりと吹きかけて浸透を待ちましょう。
CRCなどの潤滑剤をニードルとバルブステムのネジ部に浸透させたうえで、さらに安全策としてバルブステムをトーチバーナーで炙って金属膨張も利用してニードルを取り外します。
バルブステムを炙ることでステム内の径が金属膨張によりわずかに広がるのを利用します。
CRC+トーチバーナーの二段構えで、バルブノブを持ちニードルをペンチなどで挟んで回せば容易にニードルをバルブステムから取り外すことができるはずです。
ニードルをバルブステムから取り外すときは反時計回り、ねじ込むときは時計回りと、ネジ切りは一般的なネジと同じです。
ニードルのネジきり部は直径わずか1mmほど。
非常にデリケートな部品です。
取扱は女の子に接するように優しく優しくです。
トーチバーナーはカセットガスから充填できるSOTO製のスライドガストーチが、室内で作業するには便利で愛用しています。
また、トーチバーナーを扱う際にはヤケドに注意が必要で、安物でも革製の手袋をひとつ持っておくと重宝します。
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ジェネレーターを本体から取り外す
コールマン500のジェネレーターを本体から取り外すのも簡単で、ゴトクやバーナーフレームは取り外す必要がありません。
上の写真の赤丸のナットを緩めて、燃料パイプをバルブステムからリリースします。
続いて、バーナープレートとバルブを固定しているナット(下の写真の赤丸)を軽く緩めます。
ジェネレーターとバルブはバーナープレートからスライドさせて取り外せるので、上の写真の赤丸ナットは必要以上に緩めなくて大丈夫です。
下の写真のように、ジェネレーターとバルブはバーナープレートからスライドさせて取り外します。
ジェネレーターとバルブをバーナープレートから取り外すとき、サイズの異なるスパナが2本同時に必要になります。
コールマンの整備をするとき、ほとんどのナットサイズに対応したコールマンスーパーレンチは、フィールドだけでなく普段のメンテナンスでも重宝します。
今回も2本のコールマンスーパーレンチを使ってジェネレーターのメンテナンスをしています。
ジェネレーターを取り外した状態
ストーブ本体からジェネレーターを取り外すと、以下のような状態になります。
固着したジェネレータージャムナットのはずし方
古い個体だと、ジェネレーター本体とジャムナット(固定ネジ)が固着してはずせないことも多々あります。
ハンマーなどで叩いてはずすこともできますが、上の写真のようにトーチバーナーで炙る方法がスマートです。
ニードルをバルブステムから外すときと同様、ナットを炙って金属膨張を利用すると、下の写真のようにストンとナットが落ちてきます。
取り外したジェネレーターとバルブ一式は以下の通り。
今回は新品ジェネレーターへの交換ではなく、クリーニングして再取り付けしてみます。
コールマン500のジェネレーターは、きちんとメンテナンスしてあげれば長く使える部品です。
Coleman 500用ジェネレーターは、リプロダクション品の生産もすでに終わっているので、とても貴重なパーツになります。
ショップにて在庫があればお譲りできます。
コールマン222と500、ホエーブスが専門の小さなネットショップですが、ぜひ覗いてみてください。