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発火しないコールマンスパークイグナイターの修理

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コールマンスパークイグナイター

上の写真はライター不要でランタン点火を可能にするスパークイグナイター。

コールマンジャパンでは未発売の便利アイテムです。

ジッポーなどオイルライターの発火部分を延長したようなイメージの部品で、一度使ったら手放せなくなるかもしれません。

発火装置なので単体での輸入は危険物としてはねられる可能性がありますが、中古部品に紛れてたまにショップにも入荷します。

古い部品になると下の写真のように、フリントがパイプ内部に固着して発火できない状態になっているものも多いです。

フリント部

ノブを回転させてもうまく発火しない場合には、フリントの固着を疑ってみてください。

軽微な固着であれば下の写真のように千枚通しなどでフリントを押し出せることもあります。

フリントの取り出し

しかしながら、フリントが入っているのにうまく発火しない部品の多くは、固着がひどいケースがほとんどです。

こうなるとドリル等を使用して機械的にフリントを取り除く必要があります。

今回は2.3mmの鉄工ドリル刃を使い、機械的にフリントを取り除きました。

下の写真のように、バイスと卓上ボール盤があると作業が楽になります。

卓上ボール盤とバイス

なお、フリントつまり発火石をドリル刃で削りますので、かなりの火花が飛び散ります。

管理人の場合、削れたフリントに研磨油が浸み込み、そこに引火してあわや火事になるところでした。。。

下の写真のように、かなりの切削くずが出ることがあり、火薬を削っているという認識で作業する必要があります。

フリントの切削くず

固着したフリントが除去できたら、フリント格納部の内側を綺麗に掃除します。

この部分の汚れや堆積物を取り除いておかないと、フリントが使用につれ摩耗していく際にうまく動いてくれません。

下の写真のように、千枚通し等を使ってフリントの残りや堆積物を取り除いていきます。

汚れの除去

下の写真のように分解した部品をクエン酸等に一晩ほど漬けておくと、錆などもあらかた落とせるかと思います。

注意点として、パーツクリーナーはアルミを変質させてしまうので、アルミナットが使われている旧型のスパークイグナイターの場合にはパーツクリーナーはご法度です。

部品の漬け置き

下の写真は分解洗浄後に組み上げたスパークイグナイター。

ピカールで磨いてあります。

スパークイグナイター

発火させると下の写真のように元気な火花が飛ぶようになりました。

スパークイグナイター

ランタンやストーブだけでなく、このような部品の修理もやっていますので、お困りの際はご相談いただければと思います。

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