上の写真はコールマンプロパンランタン、モデル5414。
222などピークワンランタンのプロパンバージョンです。
バルブアセンブリーやジェネレーターは異なりますが、バーナーフレームやベンチレーター等ガソリン仕様のモデルと多くが共通部品となっています。
先日メルカリ経由で購入いただいた下の写真の部品が、消火不良といううことでショップに戻ってきました。
症状はバルブを閉めても消火できないというもので、バルブアセンブリーを分解して原因を探る必要があります。
ただ、この5414のバルブアセンブリーには下の写真にあるように特殊なネジが使われていて、#2(1/8インチ)、約3mmの四角ビットドライバーが必要です。
4本のネジを外してバルブアセンブリーを分解すると、下の写真のようにバルブコアの頭が顔を出します。
バルブコアはピークワンストーブなど多くのコールマン製品に使用されていますが、経年によりシール部分が劣化して、いつかは交換が必要になる部品です。
定期的に交換する必要はないと思いますが、燃料バルブを閉じてから消火までに時間がかかると感じるようになった時が交換の目安と言えます。
今回の個体もバルブコアを取り外す際、下の写真のようにシール部がポロっとバルブコア本体から分離した状態で出てきました。
燃料バルブを閉じても消火に至らなかったのは、劣化したシール部からガスが漏れ続けていたためと考えられます。
バルブコアは自動車やバイク、自転車のタイヤチューブにも使われていますが、ストーブやランタンで使う場合、耐ガソリン性もしくは耐油性である必要があります。
また、できればシール部にフッ素ゴム等の素材を使用した耐熱性のあるものが望ましいです。
自動車やバイク、自転車用のバルブコアも形状は同じですが、ストーブやランタンで使うと燃料にやられてシール部があっという間に劣化します。
耐油耐ガソリン性のバルブコアはショップで扱いがありますので、ご利用いただければと思います。
バルブコアの取り付け取り外しは先の細いラジオペンチ等で代用もできますが、下の写真にある「虫回し」という専用工具を使うと楽で部品を傷めません。
下の写真のように虫回しでバルブアセンブリーに新しいバルブコアを装着すれば、消火不良修理は完了です。
修理完了後の動作確認
ガソリンランタンもいいのですが、ポンピング不要ですぐに使えるプロパンランタンもいいですよね。
ピークワンランタンの雰囲気がそのままのモデル5414は、管理人的にはかなりのお気に入りです。
手持ちのピークワンランタンの部品を使って、ガソリン仕様から簡単にプロパン化するキットも販売していますので、ご興味があればショップを覗いてみてください。