上の写真は1920年代に製造された、鉄製のコールマンNo.0ファンネルです。
スカイラー社パテントをコールマン社がOEM生産したもので、「SCHUYLER PAT.」の刻印があります。
およそ100年前に作られた鉄製品なので、外も中もサビサビです。
鉄製No.0ファンネルは、ファンネル好きの管理人が非常に惹かれるモデルです。
オリジナルは綺麗な銅コーティングが施工されているのですが、現在入手できる個体で銅コーティングが綺麗に残るものは稀です。
アルミ製No.0ファンネルより幾分大きいので、管理人的には使い勝手がいいと感じます。
上述したように素材が鉄なので、経年により朽ちて穴が開いたり、給油口にぐらつきがあるものもオークションでは多いです。
今回入手したファンネルも給油口がグラグラしており、そのままでは漏斗として使えない状態でした。
状態を確認してみると、下の写真のように給油口の付け根にクラックが入っていました。
ファンネルは高温にさらされるわけではないので、燃料に侵されないJBウェルドのようなエポキシ系ボンドでの補修でもいいかと思います。
ファンネルの裏側から補修できれば綺麗に仕上がるのですが、下の写真のように金属メッシュフィルターがあるため、表から補修します。
強度的にはJBウェルドでも十分かと思いますが、より頑丈に補修するのであればはんだ付け、もしくはロウ付け修理がいいでしょう。
今回は下の写真のようにグラグラする給油口を第三の手で掴んで、いい塩梅になる位置でロウ付けすることにしました。
経年の汚れと錆も落としてみると、下の写真のようにいい感じに仕上がりました。
ショップではランタンやストーブだけでなく、ファンネル修理もやってますので、お困りの際はご相談いただければと思います。