上の写真はホエーブスと並んで管理人の愛するコールマン500スピードマスター。
独特の星形八角ゴトクとメッキの美しさに目を奪われます。
モデル500にはタンクがクロームメッキのほかコールマングリーン、アイボリー、カナダ工場製のシーフォームグリーンなどがあります。
やはりクロームメッキモデルが一番500らしいかなと、個人的には思います。
モデル500にはタンク側面に製造年月の刻印があり、製造年下2桁に続くアルファベットのA、B、C、Dから、その年のどの時期に製造された個体かわかるようになっています。
例えば40Aの刻印なら1940年の1~3月の間、38Dなら1938年の10~12月の間という具合です。
500の後期型500Bになると、タンク側面ではなく底面に刻印されるようになります。
これまで100台以上のモデル500を整備してきたのですが、今回初めてタンク側面にも底面にも製造年月の刻印がない個体に出会いました。
下の写真をご覧になってみてください。
製造年月の刻印はおろか、Colemanのロゴすらどこにも刻印されていません。
タンク底面のモデルNo.スタンプでコールマン500の純正タンクであることはわかります。
タンクは底面との一体形成ではないので、ラインでの大量生産当時の刻印漏れかもしれません。
または、このような刻印なしの個体が存在したのか・・・。
情報をお持ちの方がいらっしゃれば、ぜひ教えていただきたいと思います。
バルブアセンブリーやカラーの仕様から1940年代の米国工場製の個体である可能性が高いかと思います。
メッキの状態は磨く必要のないほどの極上品です。
現在ショップに在庫していますので、状態の良いスピードマスターをお探しの方にご検討いただければと思います。