ランタン

破損したコールマン222真鍮バルブノブのロウ付け修理

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コールマン222のバルブアセンブリー

上の写真はコールマン222ピークワンランタンのバルブステム。

バルブノブは回るのに、中のエキセントリックブロックが固着して取り出せないということでお預かりしたもの。

もしもエキセントリックブロックが固着していたら、バルブノブが回るはずはないのですが・・・。

まずはバルブノブの真鍮部品を取り出してみます。

バルブノブ

コールマン222をよくメンテナンスしているのであれば、すぐに部品の違和感に気づくでしょう。

下の写真がわかりやすいですが、エキセントリックブロックを上下させる突起が欠損しています。

バルブノブ

エキセントリックブロックを上下させる突起が欠損していたので、エキセントリックブロックが固着した状態でもバルブノブが回っていたわけです。

要は空回りしていたことになります。

よほど無理やりバルブを回したのでしょうか。

35年以上ピークワンランタンをいじってますが、この突起の欠損ははじめて見ました。

続いて、バルブステム内部を覗いてみます。

バルブステム内部

上の写真の状態であれば、ジェネレーター側からエキセントリックブロックを強引に押し出せるはずです。

バルブステムのジェネレーター側にボルトをあてて、ハンマーでコンコンとたたくと、下の写真のようにエキセントリックブロックが取り出せました。

エキセントリックブロック

エキセントリックブロックの溝に、欠損したバルブノブの突起がハマっているのがわかるでしょうか。

欠損した突起部品の形が綺麗な状態だったので、バルブノブと合わせて平面出しをしてからロウ付けで修理することにしました。

ロウ付け修理なら、バルブノブに突起用の穴をあけなおす必要がありません。

下の写真のように、オリジナルと遜色ない状態に修理できました。

修理完了品

動作確認動画は以下でご覧いただけます。

ピークワンランタンは、マントルなしでも燃焼確認ができます。

ヒートシールドは必ず使用しましょう。

ヒートシールドを使わないと、バルブノブや内部のOリングが溶けたりと、悲惨なことになります。

毎日のようにピークワンランタンをメンテナンスをしていますので、不調な個体などありましたら修理のご相談をいただければと思います。

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