ストーブ

コールマン2レバー508ストーブのジェネレーターニードル再生修理

コールマン508

上の写真はショップでお預かりした2レバータイプのコールマン508。

交換用新品ジェネレーターの価格がネックではありますが、とろ火ができるシングルバーナーとしてキャンパーからの人気が高いモデルです。

キャンプでの炊飯にコールマン400など、とろ火ができるピークワンストーブが活躍するケースは多いようです。

コールマンの2レバーストーブを使い続けるにあたって問題なのは、壊れてしまったときにコールマン社で修理を引き受けてもらえないこと。

特に2レバーストーブ用のジェネレーターについては、アセンブリーごとの交換がコールマン社での修理なので、送っても在庫なしのため修理不可として返送されてきます。

コールマン社が推奨する2レバーストーブ用のジェネレーターが入手できればいいのですが、入手できたとしても現在価格は2万円ほどします。

このような背景があって、ショップにも2レバーストーブ用のジェネレーター修理のご依頼が増えています。

動作不良のすべてのジェネレーターが修理できるわけではありませんが、修理可能な個体も多いです。

今回は508-5891のジェネレーターニードル再生修理をご紹介します。

作業手順は同じく2レバーストーブ用のジェネレーター400-5891、505-5571等にも応用できます。

ストーブの状態

コールマン508

今回お預かりしたのは1986年11月製の2レバータイプの508。

オーナー様いわく思い入れのあるストーブなので、何とか直してほしいとご依頼いただきました。

下の写真のように、先日グラファイトパッキンも再充填したばかり。

モデル508

燃料が吐出されなくなってしまったということなので、バルブとジェネレーターの分解洗浄を行うことにしました。

ストーブと一緒に現行の新品バルブもお送りいただいたのですが、バルブに問題はなさそうでジェネレーターの分解に進みます。

2レバーストーブ用ジェネレーターのクリーニングニードルの長さは、エキセントリックブロックからおよそ6~7mmが目安です。

この個体の場合、経年摩耗により下の写真のように3mmほど短くなっていました。

燃料が吐出されなくなってしまった原因は、クリーニングニードルの長さが足りずに、Gas Tipの詰まりをクリーニングできない状態であったためとわかりました。

燃料に含まれる不純物などがジェネレーター内で熱せられて、Gas Tipの詰まりを起こしますが、レバーを動かすことでクリーニングニードルが異物を外へ押し出す仕組みになっています。

長さが1mmほど短いのであれば、クリーニングニードルをわずかに引っ張り出す手もありますが、3mmほど足りないとなると作りなおすしかありません。

 

クリーニングニードルの径

2レバーストーブ用ジェネレーターのクリーニングニードルの径は、上の写真のように0.35mm弱。

さらに先端になるほど細くテーパー状に研磨してやる必要があります。

素材は鉄、真鍮、ステンレス等、なんでもいいと思います。

 

クリーニングニードルの素材

シャーペンのクリーニングニードル

今回は、上の写真にあるシャーペンのクリーニングピンを使うことにしました。

わざわざ用意したものではなく、たまたま机の上に転がっていたものです。

径が0.5mmほどあり、テーパー状に研磨するのにちょうどいい太さかもしれません。
 

クリーニングニードルの作成

シャーペンのクリーニングピンをリューター、もしくはドリルにくわえさせて加工するので、上の写真のように消しゴムが装着されている部分を適当な長さに切り落とします。

今回はリューターにドレメルのコレットチャックを使用しました。

 

リューターの回転数を上げすぎると、くわえさせた針がひしゃげてしまうこともあるので、回転数は上げすぎないようにします。

回転数を調整できるのであれば、もっとも低い回転数でいいかと思います。

カットしたシャーペンのクリーニングピンを、下の写真のようにリューターにセットします。

リューターにセットしたクリーニングピン

今回使用したシャーペンのクリーニングピンは径が0.5mmほどなので、0.15mm程度を研磨して細くします。

研磨にはある程度目の細かいやすりが必要です。

最後に800番前後の耐水ペーパーやすりで仕上げれば十分かと思いますので、削り始めはもう少し目の粗いやすりでいいかと思います。

今回は、下の写真のように何かのおまけでもらった爪やすりで荒砥ぎをし、800番の耐水ペーパーやすりで仕上げました。

ニードルを研磨

ニードル研磨

下の写真のように、先が細くなるテーパー状にニードルを研磨していきます。

ニードルを研磨する

エキセントリックブロックに差し込む部分の径が0.35mmほどなので、ノギスで測りながら研磨具合を調整します。

 

ニードルの取り付け

ニードル

上の写真はシャーペンのクリーニングピンを、2レバージェネレーター用のニードル径に研磨したもの。

エキセントリックブロックからニードルが6~7mm突出するようにカットします。

エキセントリックブロックにニードルが3mmほど挿入できるので、カットするニードルの長さは9mmほどでいいかと思います。

もともとついていたクリーニングニードルは、ペンチなどで下の写真のように引き抜きます。

短いニードル

古いクリーニングニードルが抜けないときは、エキセントリックブロックのニードル取り付け部をトーチバーナー等であぶると抜きやすくなります。

古いニードルが抜けたら、作成したニードルを下の写真のようにエキセントリックブロックに挿入します。

下の写真のように、ニードルが6~7mmエキセントリックブロックから突出する位置で、ペンチ等でニードル取り付け部をカシメてニードルを固定します。

 

ジェネレーターニードル再生修理品の動作確認

2レバージェネレーターの組付け、グラファイトパッキン再充填の手順については以下の記事をご覧になってみてください。

黒レバー
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部品がすべてそろっているのであれば、バラバラになった2レバージェネレーターのロウ付け修理も可能です。

コールマン社に修理を断られたストーブ等、一度ご相談いただければと思います。

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