モデル242ランタンや500ストーブなど、給油口の細いオールドコールマンを持つと必ず必要になるNo.0ファンネル。
ランタンやストーブに燃料を入れる脇役的な存在ではありますが、コールマン純正ファンネルには多くの種類があり、製造年代によって作りも様々。
管理人はランタンやストーブも大好きなのですが、ファンネルフリークでもあります。
この度はるばる海を渡ってやってきたのは、下の写真のカナダ工場製No.0アルミファンネル。
新しいファンネルをゲットしたら、まずは往年の汚れを綺麗に落としてあげたいもの。
ファンネルの外だけでなく内側もクリーニングしてやることで、本来の輝きを取り戻す個体も多いものです。
ファンネル内部を洗浄してあげるにはブルーフィルターを取り外す必要があります。
ブルーフィルターは本来簡単に脱着できる作りになっていますが、
ブルーフィルターが外れない!
そんな中古ファンネルは結構あるものなんです。
管理人の場合、過去に力づくではずして、フィルターフレームを曲げてしまった苦い経験もあります。
今回はコールマンNo.0ファンネルのブルーフィルターが固まって外れない時の対処法をご紹介します。
水で濡らしてみる
最初に試してみたいのが、もっとも簡単な方法、水で濡らすことです。
ファンネルの内側とフェルト間の滑りがよくなって、スルッとすんなりはずれることもあります。
ただ、何で固着してしまうのかよくわかりませんが、長い間使われていなかったであろうファンネルの場合、下の写真のようにフィルターフレームのインナーのみが外れるのみでびくともしない個体も結構あります。
上の写真のような状態では、力づくでアウターフレームを引き抜こうとしないことです。
No.0ファンネル用のフィルターフレームはアルミ製、銅製ともに手で簡単に変形してしまうほど、非常に薄く柔らかいので慎重な取り扱いが必要な部品です。
フェルトの端をつかんで引っ張り出す
ブルーフィルターのインナーフレームしか外れない時は、アウターフレームを無理に引っ張り上げようとせず、上の写真のように「小物つかみ」などの道具でフェルトの端をつかんで引っ張り出します。
固着が強いとフェルトが破れてしまう可能性がありますので、フェルトはできるだけ幅のある工具でつかむのがおすすめです。
「小物つかみ」などの道具がなければ、下の写真のようにプライヤーやペンチでも代用できます。
フェルトを再利用するつもりであれば、ちぎれないようにゆっくりゆっくり、少しずつ力加減を調整しながらアウターフレームをフェルトごと引っ張り出します。
うまくいくと下の写真のような状態でブルーフィルターが顔を出すはずです。
米国工場製のNo.0アルミファンネルであれば、ブルーフィルター取り出し作業は以上で終了です。
しかし、カナダ工場製No.0アルミファンネルの場合は、もうワンクッション作業が必要です。
メタルメッシュフィルターの取り出し
コールマンNo.0ファンネルには米国工場製とカナダ工場製があり、ことアルミファンネルに関してはカナダ工場製のほうが米国工場製よりも丁寧な作りになっています。
一見してわかるほど違う研磨精度、コールマンロゴのエンボス加工(浮き文字)など、カナダ工場製のアルミファンネルは手をかけて作られています。
特にブルーフィルターの下にもう一枚メッシュのメタルフィルターが入っているのが、カナダ工場製アルミファンネルの特徴です。
しかし、このメタルメッシュフィルター、取り出すのに苦労することがあります。
ピッタリサイズすぎて、ファンネルを逆さにしてポンポンと叩いた程度では取り出せないことが多いです。
釣り針のようなものを引っ掛けて引き揚げたくなりますが、メタルメッシュフィルターは銅もしくは真鍮素材でできているため、荒っぽい取り出し方をするとメッシュの目が粗くなる可能性があります。
メタルメッシュフィルターの取り出しには、下の写真のような直径5mmほどの先のとがっていない棒状の物を用意すると簡単です。
今回はお弁当についてきた丸いお箸を使ってみました。
ファンネルの給油口に差し入れるのに、ちょうどいい直径と長さなんですよね。
管理人の場合、綿棒を使うこともあります。
下の写真のように、ファンネルの給油口に差し込んでメタルメッシュフィルターを押し出してやります。
先のとがった棒ではメッシュの目を粗くしてしまうので、できるだけ太い棒が望ましいです。
また、1回で無理に押し出そうとせず、少しずつ力を加えてゆっくりと押し出してやるイメージで作業します。
そんなに力を入れなくても、下の写真のようにメタルメッシュフィルターが簡単に取り出せるはずです。
フェルトは再利用、メッシュフィルターはクエン酸洗浄
アウターフレームとフェルトが分離しないように、取り出し時に丁寧に作業すればフェルトは再利用できます。
インナーフレームを戻すときに、フェルトの外縁をうまく巻き込むようにしてアウターフレーム側に押し込んでやるのがコツです。
変色したメタルメッシュフィルターは酢かレモン汁、クエン酸等に一晩ほど漬けてから金属ブラシで磨いてやると、本来の輝きを取り戻すでしょう。
ファンネルの張り替え用フェルトはショップで取り扱っています。
ブルーフィルターの張り替え手順については、以下の記事をご覧になってみてください。
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コールマンNo.0ファンネルフィルターブルーフェルト張り替えのコツ
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