オリジナルが水シールという、なんとも心もとないホエーブス625、725のタンクに貼られているデカール。
使っていれば燃料がかかったり、ときにストーブごと火だるまになったりして、デカールの面影すらなくなってしまった個体も多いんじゃないでしょうか。
かくいう管理人の場合、シールの糊がストーブに残るのが嫌で、買ったばかりの725のデカールをわざわざ剥がした記憶があります。
なので、約35年愛用する私の725は下の写真のようにタンクがツンツルテンです。
今になっては、なんでそんな馬鹿なことをしたのかと後悔の気持ちが強いですが、出荷時のデカールの貼り方が雑だったのも原因のひとつだったと思います。
確か、斜めにひん曲がって貼り付けられていたのを覚えています。
性格がまっすぐな私としては、タンクのデカールもまっすぐ貼っておいて欲しかったんだということにしておきましょう。
ホエーブス愛好家の中には、オリジナルデカールをスキャンして、プリンタでシール化してレストアしている方もいます。
管理人もホエーブスのデカールづくりには何度かトライしていますが、納得のいく仕上がりには程遠いデカールしか作れませんでした。
実はホエーブスはお隣の国、韓国でも人気のあるストーブで、愛好家の中にホエーブスのデカールを作って販売している方がいました。
今回はそのリプロ品デカールをご紹介します。
ホエーブスデカールの種類
ホエーブスストーブのデカールは製造年代によって色やデザインが異なり、ホワイトガソリン用と灯油用でも下の写真のように印字が異なります。
また、下の写真のような軍用バージョンのデカールもあり、何種類ものデカールが存在します。
黄色地に黒文字のデカールがもっとも普及していますが、625/725の新型後期になると、下の写真のような透明地に黒文字というシンプルなものに変わりました。
シールタイプのリプロ品
Phoebus 625/725初期のデカールは紙製の水シールで耐油耐水性はないといっていいでしょう。
ストーブとして使っていれば、デカールはいずれ剥がれるかボロボロになるかの運命です。
給油や燃料抜き取りの際に気をつけたり、プレヒートにも気を遣うことでデカールは長持ちするんじゃないかと思います。
韓国のホエーブス愛好家が作ったリプロ品デカールは、ポリエステル製のシール素材にプリンタ印刷をしたものです。
インクはおそらくインクジェットだと思いますので、オリジナルデカールと同じく耐油耐水性はないと思っておいた方がいいでしょう。
しかし、見栄えは格段によくなりますので、625/725の手軽にできるレストアとしておすすめできます。
大きいデカールは625用、小さいデカールは625/725共用です。
小さいデカールは「PARAFFIN OIL ONLY」、訳すと灯油専用と印字されています。
現在のところ、725用、ホワイトガソリン用のデカールは作っていないようです。
ホエーブス用リプロ品デカールはショップに5セット入荷していますので、625/725のレストア用にぜひ!