かれこれ35年前、高校生だった私の趣味が登山だったころ、はじめて手にしたシングルバーナーはホエーブス725。
ほどなくコールマンの小型ランタン、カナダグリーンのピークワンモデル222Aも山行の相棒に加えることになります。
もしも、現在のコレクションからたったひとつだけ残すものを選べと言われたら、未だ現役のホエーブス725かコールマン222Aのどちらかになるでしょう。
ホエーブスストーブもコールマンランタンも構造がシンプルなので、適度にメンテナンスは必要なものの壊れないところが魅力です。
私のコレクションはこのホエーブス725とコールマン222Aから始まったのですが、いつの間にかホエーブスも旧旧型から新型まで制覇したり、コールマンに至ってはもはや家の中を居住空間よりも占有しています。
Phoebus以外のストーブではじめて私の眼を釘付けにしたのは、タイトル画像にあるコールマン502スポーツスターでした。
ホエーブスの荒い仕上げと違い、502の塗装や洗練されたデザインに一目ぼれしてしまい、気づいたらヤフオクでポチってました・・・(^^;
初めて手にしたColeman 502
コールマングリーンが美しいのはもちろん、バーナーボウルやゴトクのデザインが道具の域を超えて、私には芸術品に見えます。
コールマン502をヤフオクで落札するまではホエーブス以外のストーブを使ったことはなかったのですが、出品者の方が親切に手ほどきをしてくれました。
今はYouTubeなどで液然ストーブの使い方も多数紹介されているので、はじめてコールマンを触る方には心強いですよね。
実はこのストーブ、ヤフオクに出品することになりました。
コレクションがあまりに増えすぎて、断捨離とまではいかないのですが、取捨選択をしながら数を減らすことにしたのです。
ヤフオク出品にあたって、はじめて液然ストーブを扱う方にもわかるよう、502の点火から消火までの動画を撮影してみました。
コールマン製品は基本的にプレヒート(予熱)なしで点火できますが、火柱や煤を出さずにスマートに点火するには動画のようにトーチバーナーを使うのがおすすめです。
安物で十分なのでトーチバーナーをひとつ持っておくと、メーカー問わずランタンやストーブの点火が格段に楽になります。
プレヒートが不十分だとテントを燃やしてしまうこともあるホエーブスのプレヒートも、アルコールを使うより全然時間の短縮になります。
私は長いことSOTO製のフィールドチャッカーを愛用しています。
コールマン502のヒストリー
上の写真は1962年に一年間だけ製造された502の前身モデル501ストーブです。
バーナー部をぐるりと囲むジェネレーター構造が原因で爆発事故を引き起こしたため、コールマン社がすべてリコール回収したとされる幻のストーブです。
多くは現存しないはずですが、コレクターの間では状態の程度によってはかなり高値で取引されています。
爆発事故以降の1963年から1985年まで、なんと22年ものロングセラーとなったストーブがコールマン502なのです。
当時はオートキャンプブームだったらしく、車に積んで持ち運ぶのに邪魔にならず、かつ火力の強さ、扱いやすさで人気があったようです。
日本でもグランピングなどが人気になりつつあり、そこにビンテージコールマンを取り入れるキャンパーも多いようです。
また、私のように単純に火器が好きであったり、古い道具に惹かれる方にとっても、この502は魅力のあるストーブなんじゃないかと思います。
コールマン502の詳細画像
廃盤パーツ(505-5571)入荷情報
ショップのお客さんから探してほしいと頼まれていたパーツ、576ストーブ用のジェネレーター505-5571がカナダでひとつ見つかりました。
金額が合わず要らないといわれたらショップに掲載する予定でしたが、ご購入いただくことができました。
郵便料金の高いカナダからの空輸だったので、程度のいい中古の576が1台買えるような値段になってしまいますね。
400シリーズ2レバー用の508-5891や400-5891、そして505、576用のジェネレーターも今後は入手が格段に厳しくなっていきそうです。
ショップにはレアなNOSパーツが並ぶこともありますので、たまに覗きにいらしてください。