管理人が初めて手にしたシングルバーナーはホエーブス725。
コレクションはその725のスペア探しから始まったのですが、ふとオークションで目にしたコールマン500に一目ぼれしてしまい、以来状態の良い個体を見つけてはコレクションの数が増え続けています。
さすがにそろそろコレクションの数を増やし続けるにはスペース的にも限界があり、名残を惜しみつつ手放したりもしています。
今回は現在ショップに掲載しているコールマン500スピードマスターのお話です。
モデル500は502の前身
モデル500は、1963年から1984年まで20年以上も生産が続いた人気モデル502の前身にあたるストーブです。
大きくて重いモデル500は、1960年代からアメリカで流行り出したオートキャンプに持って行くには、やや大きすぎたようです。
軽くコンパクトなストーブのニーズを満たしたのが502だったのでしょう。
モデル500の製造年
管理人のコレクションに1939年製のモデル500カナダがありますが、1939年より古い刻印の500ストーブは見たことがありません。
eBayで製造年の刻印がない500が出品されているのを見たことがありますが、モデル500の製造は1939年に始まったものと考えられます。
カナダ工場製のパステルグリーンモデルは、1947年の2月と3月のみ生産された希少なモデルです。
ショップにも掲載していますが、パステルグリーンの500ストーブは入手がとても難しいオールドコールマンのひとつです。
モデル500の五徳
モデル500の人気のひとつが星形八角ゴトクと呼ばれる独特の五徳形状にあります。
これほどゴトクの存在感が大きく感じられるストーブは他にはないのではないかと思います。
モデル500の後年型、500Aや500Bになるとゴトクの形状が星形八角から一回り大きな丸型へと変わります。
500ストーブの丸型ゴトクは好き嫌いが分かれるところですが、星形八角よりも丸型の方がより大きな鍋を載せることができるため、キャンプ志向の強いユーザーには人気があります。
管理人はやはりゴツイ星形八角ゴトクに惹かれます。。。
モデル500のタンク素材
製造初期は贅沢な材料が使われ、だんだんとコストダウンが図られるのはこの手のストーブも同じです。
初期のモデル500のタンクは底面のみ鉄製で、円錐部分は真鍮製です。
その上にクロームメッキ処理、またはコールマングリーン、もしくはカナダグリーンの塗装がされています。
後年型の500になるとすべて鉄製のタンクへと変わります。
たまに金色に輝くモデル500を見ますが、クロームメッキまたは塗装をすべて剥離して真鍮タンクを磨いたものです。
錆のことを考えると、やはり真鍮製タンクの初期型スピードマスターの人気が高いのは必然と言えます。
スピードマスター未点火品
今回ショップに掲載したのは、なんと1947年製のスピードマスター未点火品です。
管理人のコレクションの中でも1、2を争う希少品になります。
元箱も希少ですが、管理人的にはオリジナルのパーツリストが特に価値があると思っています。
現状、ポンピングで圧もかかり、ジェネレーターからエアの吐出が確認できる状態です。
一切手が入っていない完全オリジナルの状態ですが、管理人の所見ではおそらくこのまま点火できると思います。
ご興味がありましたらお問い合わせください。