上の写真は1940年代に製造された、コールマンNo.0カッパーファンネルのUsed品。
80年以上も前に作られたファンネルが、どんな使われ方をして管理人のもとにやってきたのか・・・。
無類のファンネル好きの管理人としては、お気に入りのファンネルを眺めながら個体の歴史に思いを巡らせるだけで一晩酒が飲めたりします。
今回はブルーフィルターが固着して外れなかった、No.0カッパーファンネルのお話です。
ブルーフィルターが外れなくて困っている場合には読み進めてみてください。
アルミファンネル編も以下の別記事でご紹介しています。
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コールマン純正No.0アルミファンネルのブルーフィルターが外れない!
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ブルーフィルターには向きがある
上の写真が問題のファンネルを上から見たところ。
違和感を感じた方は正解です。
本来ブルーフィルターは下の写真のようにセットされるべきパーツです。
ブルーフィルターのフィルターリングにはアウターとインナーがあって、リング同士の隙間にフィルターフェルトを挟み込んで固定するしくみになっています。
フェルトをセットしたブルーフィルターは、おもて面、裏面どちらを上下にセットしてもフィルターとしては問題なく機能します。
しかし、フィルターフェルトは汚れてきたら交換が必要な消耗部品です。
つまり、フィルターフェルトを交換するときには、ブルーフィルターをファンネルから取り出す必要があるわけです。
ところが、フィルターリング側を下にセットしてしまうと、ブルーフィルターを取り出そうにも指をかける部分がなくなってしまうのです。
なので、ファンネルにブルーフィルターをセットするときには、下の写真のようにフィルターリングが見える向きにセットします。
フィルターリングが見える向きにセットするのは、コールマンNo.0、No.1、アルミ、銅製いずれのタイプも同じです。
そのようにセットされずに時間の経過した古いファンネルでは、ブルーフィルターの取り出しに苦労することが多々あります。
ブルーフィルターには挿入方向に向きがあるのです。
固着したブルーフィルターを取り外す
フィルターフェルトがボロボロなら、思い切って破いてしまえばブルーフィルターの取り出しは簡単です。
ただ、当時物のフェルトには独特の味があるので、再利用できそうであれば丁寧に取り出して、洗浄後再利用したいところです。
フィルターフェルトを破らずにブルーフィルターを取り出すには、上の写真のように木の板などを用意します。
ファンネルを逆さにコンコンと軽くたたくようにして、ブルーフィルターを取り出します。
硬いゴムマットやダンボール等、木の板でなくても代用品は身近にあるはずです。
ファンネルに傷がつかないものであれば、何でもいいでしょう。
コンコンとファンネルを叩いていると、下の写真のようにポロっとブルーフィルターが飛び出してくるはずです。
必要ならフェルトは張り替え
上の写真は今回ブルーフィルターが逆さに挿入されていたファンネルです。
ブルーフィルターを取り出してみると、内部はなかなか綺麗な状態でした。
フェルトの状態は下の写真の通り。
汚れてはいますが、穴あきや破れがないので洗浄して再利用することにしました。
コールマンNo.0ファンネルのブルーフィルター張替については、以下の記事と動画をご覧になってみてください。
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コールマンNo.0ファンネルフィルターブルーフェルト張り替えのコツ
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