マッチorライター?
それともチャッカマン?
ランタン点火に何使ってますか?
バーナーフレームの点火口から差し込める細いライターがあればなぁ、なんて考えたことはありませんか。
もう市販はされていないのですが、現在も存在する三桐興業というメーカーから、かつて「パーママッチ」なるものが販売されていました。
永久マッチともいわれるオイルライターの一種で、細長い点火棒がランタン点火にちょうどよく、パーママッチはランタン愛好家の間ではマストアイテムともいえる道具です。
先日、ヤフオクで発火石なしのジャンク品を入手したため、パーママッチの発火石を再生する方法をご紹介します。
発火石が摩耗、もしくは失くなってしまったパーママッチをお持ちの方は、ぜひ再びフィールドで使えるようにしてほしいと思います。
パーママッチの発火石
上の写真はパーママッチの底部、発火石が接着されていた部分です。
もともとは約3.5cm前後の発火石が埋め込まれていたはずですが、ポロっと剥がれて紛失してしまったのでしょう。
発火石自体はジッポーなどに使われているものと同じなのですが、問題は長さです。
長さが3.5cmもある発火石って、一般には流通していないんですよね。
かつてはパーママッチにも流用できる、ほかの永久マッチの長い交換用発火石があったのですが、現在は入手できなくなっています。
なので、今回はジッポーなどに使われているものと同じ、5mmほどのフリントを必要分だけ並べる方法を選択しました。
つぎはぎの発火石でも、パーママッチのストライカー(ヤスリ)との摩擦で火花さえ飛ばすことができれば十分機能します。
発火石の値段
上の写真はオイルライター用の汎用発火石50個です。
中国からの個人輸入でお値段なんと、送料込み$0.99!
約100円です。
パーママッチに必要な発火石の数は、ジッポーなどに使われているものと同じサイズなら、おそらく6~7個前後でしょう。
ヤフオクやメルカリでも100個単位で発火石が売られていますが、いくら安くても大量に余った分をどうするかが問題ではあります。
今回チョイスしたのは幅2.2mm、長さ5mmの50個入り、黒い発火石になります。
下の写真のようなパッケージで、土砂降りの雨の日に郵便受けに届いていました。
送料込みで約100円なので、文句は言えないですよね。
発火石再生の下準備
パーママッチの発火石脱落は、ユーザーの間ではよく知られていて、ちょっとした衝撃でポロっと剥がれてしまうことがあります。
発火石が剥がれたことにすぐに気づけばいいのですが、たいていは次に使うときに「あれっ?」という感じじゃないかと思います。
発火石再生にあたっては、最高の接着力を引き出せるよう、発火石を埋め込む溝をシリコンオフ等で綺麗にしておくことを推奨します。
発火石を接着する
上の写真は幅2.2mm、長さ5mmの発火石を7個、パーママッチの発火石の溝に並べたところです。
ちょうどオリジナルの3.5cmと同じ長さになります。
火花が起こせればいいので、長さは大体でいいんじゃないかと思います。
発火石を並べたら、下の写真のように瞬間接着剤を発火石の溝に流し込みます。
乾くと下の写真のような状態になっているかと思います。
瞬間接着剤が発火石の上にコーティングするように乾いてしまっても大丈夫です。
点火棒で何度かこするか、細いマイナスドライバー等で発火石の表面についた瞬間接着剤は簡単に落とせます。
10回ほど使うと、下の写真のように瞬間接着剤がおちて発火石の地が綺麗に出てきます。
今回発火石を再生したパーママッチの点火動画は以下になります。
パーママッチの流通状況
三桐興業製のパーママッチはヤフオクやメルカリにぼちぼちと出品されています。
価格の相場は新品で10,000円前後でしょうか。
赤色のパーママッチが一番人気のようです。
ショップにも在庫している時がありますので、たまに覗いてみてください。